ITカイゼンとは、業務のムリ、ムダ、ムラをなくすために、現場が中心となって情報の流れをよくする活動です。ちょっと分かりにくいキーワードですが、ITを改善するのではありません。ITで何かを改善するのではありません。ITカイゼンは、実はITでなくてもできるのです。あくまで、ここでの対象は、業務であり、業務で利用または生成される情報なのです。
情報には、アナログな情報とデジタルな情報があります。これらをひっくるめて、ITカイゼンは情報の流れをよくします。具体的には、以下の3つのステップを繰り返し実施します。
3 構造の見える化,情報の流れの見える化,業務間・部門間の情報連携
ステップ1では、見えない情報を見えるようにします。情報を見えるようにするということは、それぞれの情報の形をみつけ、それに合った引き出しに整理整頓することです。引き出しには、きちんとラベルを貼って、誰が見ても分かるようにしておきます。
ステップ2は情報の流れの見える化です。この情報は、誰が作ったのか、誰が使うのか、といった情報の送り手と受け手を明らかにし、情報の流れから業務の流れを再定義します。ここで、さまざまな情報のムダが見えてきます。
ステップ3では、情報の流れの中で、ボトルネックを探し改善します。企業や組織的な活動では、業務間、部門間で連携して仕事を進めていくことが必要です。特に連携が悪いところ、時間がかかっているところ、ミスが多いところなどを徹底的に改善します。